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Q:Wさんからの質問 今までスラロームばかり乗っていたのでウェイブボードの基本的セッティングがわかりません。ストラップ位置やフィン位置(USボックス)の基本を教えてください。 |
A:一般的に、ストラップ位置は基本を真ん中にして、前後に取り付け穴が設定してあります。これはスラロームにほぼ同じ。なので取り付け穴が前後3カ所の場合は真ん中、前後4カ所の場合は、軽量級で後ろ(後ろから2つめ)、重量級で前(前から2つめ)が基本。軽量級で後ろなのは軽い体重によるテイルの浮き過ぎを抑えてテイルエッジの噛み付きを良くするため、また重量級で前なのは重い体重によるテイルの沈み込みを抑えて走りを向上させるため、です。これは前後足ともに共通です。
スラロームでは、速いか遅いかの単純な評価基準によってストラップ位置が決まりますが、ウェイブの場合は乗り手の好み(板の動きの好み/特に波乗りにおいて)によって位置が変わる場合もあります。そうした意味でウェイブの方が位置設定は柔軟に考えるべきだと言えるでしょう。すなわち、乗ってみて違和感を感じたら、基本からズレても他の箇所を試してみる価値ありということです。 フィン位置に関しては、残念ながら質問者の板がシングルなのかツインなのか、それともトライなのかクアッドなのかわかりません。なので、USボックスというのをヒントに、USボックスが最も多用されているシングルフィンで解説します。 基本は、フィンの前縁の根本が、後ろ足ストラップの前後ビス穴のちょうど真ん中くらいにくるように。たぶん、フィンボックスの中央にフィンをセットすればおおよそその場所にくるでしょう。中央にセットしてズレがあるようなら微修正してください。 ただし同じシングルでも、テイル形状によってフィン位置が大きく変わる場合もあります。また同じようなテイル形状でも新旧タイプ(特にテイルの厚さ)によっても大きく異なります。なので、ボックス中央にセットして、ストラップ中心からフィン前縁が大きくズレていても気にしないでください。その場合はこの基本を忘れて、単純にボックス中央にセット。これが、ターンとスピードを程良くミックスできる基本位置となります。 フィンは、前にすればターンが向上し(その分スピードが落ちる)、後ろにすればスピードが向上(その分ターンが落ちる)します。スラロームに乗り馴れている人の場合、最初はあまりターン重視にしない方が板の直進性が高く操作しやすい場合が多いので、ボックス中心よりも1〜1.5センチ後ろにセットした方が乗りやすいかもしれません。 ツイン、トライ、クアッドの場合も基本はボックスの真ん中。これらはシングルほどボックスが長くなく前後にさほど動かせない場合が多く、そもそもボックスの中で前後に動かせない固定式のものさえあるので、「ボックスの中心」さえ守ればシングルよりも基本セッティングは簡単だと言えます。 |