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Q:Y.Hさんからの質問 ノースのX-TYPEとRAMを使っているのですが、メインパネルのフィルムに深いシワができてしまいました。このフィルムのシワを伸ばす方法はありますか。 |
A:パネルのシワは、セッティングでスリーブにマストを通す際に、セイルをクシャクシャにしながら通すほど、より深いシワが、より多くできてしまいます。そうならないように注意深くパネルを引き延ばしながら作業しても、それでもどうしてもシワができてしまうもの。特にカムセイルの場合はカムを後入れするなどのひと手間が必要で、その分だけシワもできやすいのが常で、そして一度発生したシワは残念ながら二度と復元できません。もちろんこれはノースに限らずすべてのセイルに、また素材の違いにかかわらず共通しています。
できることは、これ以上シワを増やさないように心がけることだけ。多くのセイルでは目の前にあたるメインパネルのスリーブ近くにシワができやすく、またノースのレース系セイルの場合はラフカーブの関係上、ブームのひとつ上のバテンの、その上のパネルにシワができやすい傾向があるので、特にそこに注意を払ってシワクチャにならないようにマストを通すように心がけることです。 パネル素材であるフィルムは、年月と共に劣化します。お肌で言えば最初は保湿十分で張りがあるのに、年月と共に水分を失い張りを失うといった感じでしょうか。そのためシワも、新しいうち(購入後1年半くらい)はさほどのダメージとなりませんが、劣化と共にシワを起点として破れたり裂けやすくなります。それを防ぐには、シワの上からセイルリペアテープを貼って補強を施します。これが唯一、できてしまったシワへの対処方法だと言えます。 |