|
|
Q:H.Kさんからの質問 ウェイブとフリースタイルを楽しんでいるのですが、ストラップの大きさ(深さ)について教えてください。現在、小指がすべて出るくらいの深さにしていますが、某プロがブログで足首に当たるくらい広く、と語っていました。広ければそれだけジャイブやボトムターンがやりやすいのでしょうか。広く(深く)するメリット、デメリットはどんなものなのでしょうか。 |
A:ストラップの深さは人それぞれです。なぜならストラップは、深さと同時に横幅(ストラップを止めるの左右のビス穴の距離)が影響するから。例えばビス穴間が16cmと15.5cmのボードがあったとした場合、16cmの方が横に余裕がある分だけ「遊び」が感じられて、浅めにセットしたく感じるでしょう。わずか5mmなのに体感的には大きな差があります。しかもこれは、各々の足の横幅や甲の高さによっても異なります。このように使うボードや自分の足の大きさ、形によって随分と違いが生じるものなのです。 こうした個人差を理解した上で一般論を語るなら、後ろ足は深めに、それに対して前足はやや浅くセットします。 ボトムターンでは、前足は(ジャイブも同様に)踵を上げたときに、足の甲でストラップを上向きに引き上げることによる抜重ができることが必要。あまり深いと(ストラップと足の甲の間に遊びがありすぎて)踵を上げても抜重できず、ターンが上手にできません。また後ろ足は、向こう側レイルにプレッシャーをかけやすくするため、(深くストラップに足をねじ込んだ時につま先が向こう側レイルに近づくように)やや深くセットした方がボトムターンがやりやすくなります。 ただし深すぎると、ジャンプ時にストラップから足がすっぽ抜けてしまうかもしれません。そうならないまでも空中でボードをコントロールしにくく感じてしまうかもしれません。そうしたジャンプのデメリットを感じないギリギリのところが、その人のストラップ深さの最大値、ということになるでしょう。 このように、広ければ単純に良いと言い切れず、広くするにもメリットとデメリットが背中合わせなのがストラップの深さチューニングの難しいところだと言えます。さらに、技量向上に合わせて好みの深さも変化してくるはずなので、まずはあまり人の意見に左右されすぎることなく、自分が一番使いやすいと感じる深さを探すことが大切だと思います。ちなみに私はウェイブで、前足は親指の付け根が出るくらい、後ろ足はそれよりやや深いくらい、です。ブログのプロから見たら随分と浅すぎですが、それが一番使いやすいです。 |
|