RS6 セッティング

QT.Yさんからの質問

RS6の7.8とX6の460cmのセッティングについて、カムが入らずに困っています。ニールのセッティングビデオ通りにダウンテンションをいっぱいにかけてからカムを押し入れようとするのですが、硬くて入りません。仕方ないのでバテンテンションを緩めてセッティングしています。X6使用時のセッティングはX9とは異なるのでしょうか?それとも他に原因があるのでしょうか。

AX6はX9よりも太いので、セッティング時にカムを押し入れる作業や、セイリング時のカムの返りに若干の違いがあるようです。が、セッティングの手順そのものには違いがありません。

RS6だけでなくRS SLALOMも同様で、ダウンテンションをかけてしまったらカムは入りません。ポイントはダウンを引かないこと。以下に、セット手順を記しておきます。

1)マストを通してジョイントをセットしたら、シートをセイル側とジョイント側双方に手順通りに通します。このときシートは通すだけ(軽くクリートに止めるだけ)。決してダウンテンションをかけては(引いては)いけません。

2)ブームを取り付けて、アウトをできるだけ引きます。

3)ブームの下のカムを押し入れます。ダウンを引かずにアウトだけ引いていれば簡単に入ります。

4)(カムを入れたことで)さらにアウトが引けるようになるので、再び引けるところまでアウトを引きます。

5)ブーム上の残りのカムを押し入れます。もし入れたカムが外れてしまうようなら、ダウンを少し(1/3ほど)引き、それに準じてアウトも引いてください。カムが簡単に入って且つ外れないダウンテンション加減を見つけること、それに合わせてアウトをしっかりと引くことが大切。

6)ここまでの作業を終えてから初めてダウンを本格的に引きます。そのときブームがカットオフ(ブーム取り付けのためのスリーブ切れ目)の上部に行き当たってしまわないように、ブーム取り付け高さを今一度チェック。

7)完全にダウンを引き終えたら、最後にアウトを適正にセットし直して終了。もちろんこれら作業においてバテンテンションを弱めるなどの行為は一切必要ありません。

追加としてセッティングをバラすときの注意をひとつ。ブームを外してからダウンを急激に緩めると、カム付近のバテンが急激に曲がるため、バテン先端が折れることがあります。そうした悲しい状況に陥らないためには、ブームを外したのちに、ダウンを慎重に1/2〜1/3ほど緩めたところでセイルを上下に振ります。それでカムが(バチン、バチンと)全部外れればオーケー。外れなければもう少し(カムが外れるところまで)ダウンを緩めてください。くれぐれもダウンを一度に緩めてしまわないように。これはニールの他のセイル(V8やV6)にも共通する要注意点です。