新セイルに旧マスト

QR.Wさんからの質問

ここ数年、諸事情でウインドから遠ざかっていましたが、今年は復活すべくセイルを新調しようと考えています。現在の手持ちリグは、98年のニールV8 7.0とV6 6.0、マストがニールのCK55/460とCK95/490です。セイルをV6の7.0と8.0に買い換え予定ですが、マストはそのまま流用できるでしょうか?また、セイルサイズは6.0から8.0まで小刻みに揃える必要はありますか?

Aマストに関しては、残念ながら流用は難しいと思います。98年のマストというと、直径が太く、またニールの場合は少しトップベンドっぽい性質を持っていたはず。対して現在のセイルに適応するマストは径が細めで、イーブンベンドという均一な曲がり方をします。ニールV6の場合、特にブーム上のカムがマストにタイトに当たるので、指定よりも直径の太いマストではバテン先端が折れる、さらにはカムが返らないなどの不都合が生じるでしょう。また旧マストではたぶんマストが非常に硬く感じ、セイル性能がマイナスするばかりでなく、もしかしたらダウンを引くのが厄介で必要テンションを引くことさえできないかもしれません。実際に試したことがないのでこれらはあくまで想像ですが、いずれにしても古すぎるマストは使用回避した方が得策でしょう。

セイルサイズに関しては、6.0から8.0を考えたとき、小刻みに揃える必要はありません。最新のセイルは風速許容範囲が広いので、1m2刻みで手に入れれば(8.0を基準とするなら8.0-7.0-6.0)十分に全風域に対応できます。