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Q:H.Sさんからの質問 スターボードSONIC110のジョイント、ストラップ位置数値を教えてください。 |
A:ジョイントやストラップ位置などのチューニングは、さまざまなコンディションで幾日も何時間もかけて、さまざまな位置を試して、その結果として、自分の体格や乗り方に適した数値がやっと発見できます。特にジョイント位置は使用セイルサイズが異なれば違うし、同じセイルサイズでもメーカーが異なるだけで違ってしまいます。数値を聞いてしまうのは簡単ですが、チューニングに費やす時間や、その間に大いに悩むことこそ、自分の能力を向上させる大切な行為だと理解すべきです。なので出来れば、質問内容に関しては、ご自分で探してください。 とは言え、まったくチューニングに関する知識が無く、方法もわからなければ仕方ありません。その場合には何らかの目安が必要になるでしょう。そこでここでは、チューニングの基本と、質問のSONIC110に関するチューニング上の目安を示しておきます。 |
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ジョイント位置 前にするとベアしやすく、後ろにするとラフしやすい=ラフしやすいと感じたら前に、ラフしやすくさせたいならば後ろにする。 前にするとノーズが抑えやすく、後ろにするとノーズが上がってスピードアップ===少しオーバーになっただけで、また海面が少し荒れただけでノーズが抑えにくく感じたら前に、ボトムの接水面積が多くてブレーキがかかってスピードの伸びが少なく感じたら後ろにする。 |
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ストラップ位置 前にするとノーズが抑えやすく、後ろにするとノーズが上がってスピードアップ=少しオーバーになっただけで、また海面が少し荒れただけでノーズが抑えにくく感じたら前に、ボトムの接水面積が多くてブレーキがかかってスピードの伸びが少なく感じたら後ろにする。 |
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ジョイント位置とストラップ位置を一度に変えずに、それぞれを別々に試すことで乗り味を観察する。また、ジョイント位置は5mm単位で細かく試す。面倒くさがらずに日に何度かチューニングを変えて試し、さまざまなコンディションで試すことでひとつずつ発見を積み重ねることが重要。 ほら、大変でしょ?自分のボードのベストなチューニングを探すのは、1日2日では決してできません。難しいからこそ、試行錯誤を繰り返しながらベストチューニングを探し出すことに面白さもあるのです。
ジョイント位置:ジョイントボックス真ん中から5mm前。真ん中より後ろにするとラフ癖が強くなるので、少し前にしてラフを抑えやすくする。 ストラップ位置:前足は一番後ろ、後ろ足は真ん中。ジョイントを少し前にしたことですでにノーズが抑えられているので、前足ストラップを一番後ろにしてノーズの抑えすぎをコントロールする。また前足を一番後ろに付けた場合、後ろ足も一番後ろにつけるのが一般的だが、それに準ずると(身長170cmくらいの場合、それ以外の体格の場合は不明)後ろ足でのボードコントロールがしにくく感じるので、後ろ足だけはひとつ前にセット。 ここに挙げたチューニングは、あくまで目安としての一例です。例えばここでは、ジョイントを前に、ストラップを後ろにすることでラフの適度なコントロールを確保していますが、それとは逆に、ジョイントを後ろに、ストラップを前にしても同じ効果が得られます(意味がわからない人は前記チューニングの基本をもう一度)。また、後ろ足ストラップを前足ストラップ位置に準じて一番後ろにセットしても乗りやすく感じる人もいるでしょう。このようにチューニングは人それぞれですから、ここに記したことはあくまで目安であることを理解した上で、ぜひ自分で発見してください。 |
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