Q：K.Yさんからの質問

04モデルのJPフリースタイルウェイブ98を購入して2回目で、うっかりブームパンチをしてしまい、ノーズの塗装が剥がれてしまいました。今まで乗っていたGEMやSTARBOARD、BICはそうしたことは無かったのですが、JPは衝撃にデリケートなのでしょうか？またどのような修理が望ましいのでしょうか？やっぱりプロに任せるべきですか？

A：JPが特別に衝撃に弱いということはありません。なぜなら現在のボードはそのほとんどがタイの「コブラ」という工場で作られているので、どのブランドのボードも強度的に大差ないからです。ちなみにその工場では、JPの隣でミストラルが、その隣でRRDが作られているといった具合です。

今回、破損してしまったのは「当たり所が悪かった」ということなのでしょう。もっともブームパンチは、やらかしたら絶対にノーズが壊れると覚悟すべき衝撃なので、ノーズが大破しなかっただけ運が良かったと言えるかもしれません。

修理に関しては、傷口を見てみないとわかりません。傷口が明らかに「割れている」ようならば、専門家に任せるべきでしょう。また傷口が「ヒビが入った程度」だとしても、その周りが陥没しているようならば専門家に、また口をつけて吸ってみて塩辛い水が出てきたら内部まで亀裂が到達している証拠なのでやはり専門家に任せることをお勧めします。なぜならこうした場合は内部まで亀裂が走っていて水を吸っているはずなので、傷口を少し開いて内部を乾燥させたのちに傷を塞ぐという作業が必要だからです。ただし、もし吸ってみて何でもないようであったり、表面の薄皮が剥がれただけと確認できるなら、それは表面塗装である「ゲルコート」の過損だけと考えられるので、その場合は亀裂もしくは剥がれた付近を100番くらいのサンドペーパーで磨いた後、ショップで購入できる紫外線硬化タイプのリペア剤や、2液混合タイプのリペア剤を塗るだけで大丈夫です。その作業は亀裂表面に薄膜ができる程度にとどめ、コッテリと塗りすぎないように。コッテリと山盛りに縫ってしまうとしばらく後に「ぽろっ」と剥がれ落ちてしまうので注意です。