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Q:Gさんからの質問 現在、28センチ伸びるジョイントエクステンションを1本で、3.7から5.4まで使用しています。ところが先日買い替えた5.3が、マスト長400センチ指定でラフ長433センチ。手持ちのエクステンションでは長さ足らずなので、38センチまで伸ばせるエクステンションを購入しようか検討中なのですが、もしその長いエクステンション1本で他のセイルにも対応しようとした場合、エクステンションを数センチしか上げないと(例えばエクステンションを2センチしか上げないとき)、マストの中に40センチ近くのエクステンションパイプが挿入されることになってしまいます。それだけ長いパイプがマスト内に挿入されると、マストのベンド性能などに干渉しそうに思いますが、問題無いのでしょうか。 |
A:マストは曲がるもの。その曲がるものの内部にもう1本パイプを突っ込んだら、曲がり加減に影響が出るのは当然です。しかしエクステンションが挿入されるのは、マストの中で最も曲がりの少ない最下部。なので、理論的には影響が懸念されても、実際にそれは体感できるほどのことではありません。ゆえに、エクステンションパイプ40センチがマスト内に挿入されても、問題無いと言えます。 ただしこれは質問がウェイブのようなスモールセイルに関してだから。ラージサイズのレースセイルだとしたら、やはり性能が繊細である分だけ、できることならあまり長く挿入しない方が良いだろうとも思います。 それよりも私が気になるのは、質問者が長いエクステンションの1本持ちにしようとしているところ。 カーボンのエクステンションは強いストレスがかかると折れます。でもアルミのエクステンションは微妙に曲がるだけ。「マストに挿入されている部分ではなく、マストから露出した下部が曲がります」。それが波に巻かれるなどのダメージを受けやすいウェイブにおいてアルミが重宝される理由ですが、微妙に曲がったエクステンションは、そのまま使うなら問題ありませんが、曲がった部分までを長くマスト内に挿入しようとするとスムーズには入りません。 私も経験のあることですが、曲がったところから先が入りづらい、さらには入らないということも。それでもアルミの場合は使い続けることができますが、短くして使うことはできなくなります。 質問者は現在短いエクステンションを持っているとのこと。それを長いエクステンションに替えるのではなく、長いエクステンションと手持ちの短いのを使い分けることをお勧めします。そして以後は、買い替えた5.3のときだけ長いエクステンションを長く伸ばして使い、それ以外は今までとおりに短いエクステンションを使うという2本持ち。これならば、たとえ長い方が曲がって短く使えなくなったとしても、そこは短い方を使えば良いだけだし、長い方は相変わらず長くして使うことができるし、さらには、もし短い方が老朽化で使えなくなったとしても長い方が曲がってなくて健在ならそれを短くして使えば済むわけで、すなわち双方が補填し合う保健の意味合いを持たせることができるからです。 |