スラロームのフィンサイズ

QS.Wさんからの質問

RRDのX-FIRE105とイジーCHEETAH7.5、ロフトセイルOXYGEN6.3の組み合わせでのフィンサイズを、36センチか38センチのどちらにしようか悩んでいます。

Aフィンサイズはその使用状況によって異なります。同じ板でも、競技に焦点を当てる場合と、普段乗りの場合で違うということ。

競技的な視点から見るなら、ミニマム風速(プレーニングできる風速)以上で使うのを前提に選ぶ事ができます。そうした枠の中で最速を出せるフィンを選ぶのと、風が不安定で走ったり止まったりと、希望とは必ずしも一致しない状況でも使う事が日常で、それでいて良い風が吹けば良いパフォーマンスを発揮して欲しいと、状況を選ばずに使う場合のフィンとは、選ぶべきサイズが異なっても当たり前ということです。

私事ですが、私が使う115リッターのスラロームと7.8の組み合わせの場合、まったく同じものを使うプロは「38センチがレギュラー、最速を求めるなら36センチ」と言います。でも私が使うのは40センチ。なぜなら私のホームゲレンデは、強弱激しいガスティーなことも多く、また夏場は風の吹く沖まで風の弱いエリアを上らなければならず、さらに冬場はストレートなオフショアの中、時には風が落ちて無風に近いインサイドをヘコヘコと岸まで上って戻らなければならないなど、そうしたイレギュラーな状況までもフィンに求める必要があるから。もし36センチを使ったなら、風の無いインサイドを上って岸まで帰り着けないんじゃないかと不安になってしまいます。

また、私は38センチのフィンも持っていますが、それを使うのは、良いコンディションで現役選手と競い合うようなシチュエーションのときだけ。普段よくあるガスティーでアンダーなコンディションでそれを使うと、グリップが足りずに加速も、風の途切れ目でのプレーニング持続性も落ちてしまいます。なぜならギリギリのアンダーでは、フィンのグリップが強い方が加速しやすく、また失速しにくいから。半面で最速は少し削られてしまうのですが、これはどちらを優先するかの選択の結果です。

それらを踏まえた上で、質問者が最速を求めるなら選ぶべきは36センチでしょう。しかし使用セイルのカテゴリーから推測するなら、速く走りたいとは思っていても、ゲレンデを飛び出してまで全国レベルの競技での上位入賞を願っているとは考えにくく、となれば普段乗りでの使い勝手の良さを重視しての38センチが良さそうに思います。