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Q:H.Hさんからの質問 ニールのセイルのラフカーブが2016年モデル以降、トップベンドからイーブンベンドに変更になったと聞きました。以前のマストであるFX100やFX60で現行のV8やHELLCATをセッティングしたら使用感はどうなるのでしょうか。 |
A:どこからそのような話が湧き出たのかわかりませんが、事実、ニールのベンドカーブがそのように変わったという話はチマタであるようです。でもそれはガセネタ(もしそれを声高に語る人がいるとしたならちょっと恥ずかしいのでやめたほうが賢明でしょう)。すでに10年以上前からニールはイーブンベンドでマストもセイルのラフカーブも統一されています。 たしかにイーブンベンドの中で、年度モデルによっては「少しトップ部が曲がりやすい」とか「少しボトム部が曲がりやすい」というような「マストベンドカーブ/ラフカーブの違い」は、どのメーカーのどのマストにもあります。しかし、それはあくまでイーブンベンドという基本の中での、ごく微細な変更にしか過ぎません。そうした理由によって(FXも今のマストもどちらもイーブンベンドだから)、旧(2世代前に当たるでしょうか)FXというニールマストで現行モデルをセッティングすることに何等の問題もありません。 ただし、マストの太さに違いがあることだけは注意すべきでしょう。最新マストの径は細く、対して旧マストは少し太め。その太さの違いが、カムの返りを阻害したり、セッティングで(後入れカムが入れにくいなど)多少の違いを生じさせる可能性はあります。でもそこはチューニング次第。「新セイルに旧マストの組み合わせはマスト径に違いがあるから、その点に注意してチューニングしなきゃ」と心得ておきさえすれば、例えばバテンテンションを少し緩めに設定するなど「すべきこと」が見えてくるはず。そしてそれをすれば何等問題無く古いマストでも使えるということです。 事実、最新のニールセイルに10年以上前のニールマストを使って日常を楽しんでいる人は、数えきれないほど多くいるのでご安心ください。 |