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Q:T.Aさんからの質問 今年、リグをノースに一新したのですが、板が05年モデルのバーレーヘッズで時代的に細身です。性能に不満はないのですが、やはり最新のセイルと10年前の板とではアンバランスであったりするのでしょうか。もし最新の板を入手することで劇的な変化があるとしたら、板の新規購入も検討予定です。 |
A:新しいリグ(セイル)はオーバーでもドラフトの崩れが無く、ドラフトは程良く前方に固定され続けます。対して古いリグのドラフトは不安定で強風では後ろに動きやすいです。これにより、新しいリグは乗り位置(ストラップ位置)とジョイント位置を近くコンパクトに乗るのことができて、対する古いリグは乗り位置とジョイントを少し離して乗らないと(吹き上がるほどに)バランスを崩しやすい傾向があります。
新しい板は全長が短いこともあり乗り位置とジョイント位置を近くコンパクトに乗ることを想定して作られています。対する古い板は乗り位置とジョイント位置を少し離さないと長い全長の方向安定性が保ちにくくなります(ラフしやすいなど)。 こうした関係上、コンパクトに乗る新しいリグと新しい板の組み合わせは良く、コンパクトでない古いリグと古い板の組み合わせもまた良いことがわかるでしょう。 さらに、コンパクトな新しいリグとコンパクトでない古い板の組み合わせも大丈夫。なぜなら新しいリグのジョイント位置を少し前にセットしてやれば、古い板が好む状況を作り出せるから。ただしジョイントを前にした分だけ、プレーニング中はセイルのアフターレイキが少し大きくなる可能性があること、またそれに合わせて少しブームを高くセットするなどのチューニングが必要になるかもしれないことを心得ておきましょう。 唯一、組み合わせがイケてないのが古いリグと新しい板の組み合わせ。古いリグはジョイントを離してセットすることを望み、しかしコンパクトに乗ることを好む新しい板にとってそれは、ジョイントが前過ぎてセイリング中にノーズが沈み込みやすかったり(絶えず「前のめり」で走る感じ)、タックでノーズが沈みやすいなどの不都合を発生します。 質問は新しいリグに古い板の組み合わせ。前記したようにこの組み合わせは有りです。もちろん最新の板を新規購入すればさらに良いに決まっていますが、その違いが「劇的か?」と問われると、今の板に「乗り馴れている」ことも加味した場合、必ずしも劇的変化が期待できるとは断言できないでしょう。 |