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Q:K.Sさんからの質問 283のボードに36or40センチのフィンなのですが、よくスピンアウトします。意識して後ろ足を蹴らないようにすると、今度はなかなか上りません。他にも要因があるのでしょうか? |
A:283というサイズのボードのボリュームが不明なので明確には言えませんが、もしそれが125リッター程度ならば、36センチのフィンは小さいけれど、40センチのフィンならば適合サイズのはず。にもかかわらず40センチのフィンでもスピンアウトしてしまうことと、意識的に後ろ足の蹴り出しを少なくするなどのコントロールを行っている(そうしたことができるレベル)にもかかわらずスピンアウトしてしまうことを考え合わせれば、スピンアウトの要因がテクニックにあるというよりも、フィンそのものの性能にあると考えられます。 そのフィンが、どんなに適合サイズであっても、「コシが弱い」フィンだとスピンアウトします。コシが弱いとは、フィンの根元に近い部分が柔らかめで、先端が曲がるのと同じように根元から曲がってしまうようなフィンのことで、それは特にボード購入時にコンプリートされるフィンに多々見られます。コンプリートフィンの全てがそうだというわけではありませんが、モールド(型抜き成型)で作られることの多いコンプリートフィンは、積層板(フィンの元になる板)を削って作るコンピューターシェイプやハンドシェイプと比較して、どうしてもコシが弱くなるのが一般論です。 また、コンピューターシェイプやハンドシェイプの別購入フィンでも、その性能は一律ではありません。性能の良いものもあれば悪いものもあり、だからこそフィンチョイスはプロでも「使ってみなければわからない」という難しさがあります。もしフィンの性能に疑問があるならば、定番と呼ばれるブランド、たとえばレース系ならばTECTONICS MAUI、ウェイブ系ならばMAUI FINなどの専門誌カタログ号に掲載されているメジャーブランドの中から選ぶのが無難でしょう。 もしそうしたブランドのフィンを使っているのに、というならば、他に考えられることはささいなテクニックのズレです。それは、後ろ足を蹴らないように気を付けているのに、実際には蹴ってしまっているということ。そこには「セイルを横向きに引っ張っているからどうしても後ろ足でテイルに横方向のプレッシャーを与えている」という原因が考えられますが、これはテクニックのページで解説した「マスト加重」によって横向きプレッシャーを解消すれば解決します。TECH NOWのバックナンバー「マスト加重」を参考にしてください。 |
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