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Q:T.Hさんからの質問 ニールのH2レーシング7.2にX6の460でセッティングしていますが、ダウンテンションを記載数値まで引くとカムがマストから完全に離れてしまいます。マイナス1センチくらいでどうにかなるのですが、それだとバックハンドパワーが強過ぎてドラフトが安定しないように感じます。 |
A:当該セイルの当該サイズは、記載数値通りにセットして問題無いとの回答をニールから頂きました。サイズによっては記載数値と実際のダウンテンションに差があることも多々ありますが、7.2に関してはその差はプラスマイナス1センチ程度なので、質問にあるようなカムが浮いた状態になるのは例が無いとのことです。
また、X65よりもX6の方が細いので(あまり古いタイプは例外)、カムの返りが良いことこそあれ、質問のようなカムに関する問題は生じないはずとのこと。逆にX6の方が良いくらいだ、とのことです。 そこで原因として考えられるのは、まず第一にダウンテンションの引き加減の目安の問題。ダウンテンションはダウンプーリーの最下端(滑車の一番下縁)までの数値なので、もしこれをプーリーの中心軸などと解釈していると引き過ぎである可能性があり、引き過ぎであれば自然カムは浮き過ぎとなります。 第2の可能性がウルトラカム内部の破損。ウルトラカムは非常に複雑な構造をしているがゆえにトラブルが多く、特にH2ではバテン先端が収まるパーツ(キャップ)がすごく小さいために破損しやすく、これが破損してバテンが正常に収まっていないとカムが浮いたりカムが返らないなどさまざまな支障をきたします。また先端キャップに通るシートがカム取り付けのビスに正しくセットされていない場合も同様。これらの確認はファスナーを開けて実際に目視で確認しないとわかりません。またシステムを正しく理解している必要もあります。(わからない場合は別のカムを見て理解を) 第3はバテン先端部が折れている、もしくは折れかかっていること。これもまた、バテンを抜いてみればすぐにわかります。 文章だけを介して考えられるのはこれら3点。まずはこの3点を再チェックしてみてください。 尚、初歩的な問題としてアウトの引き過ぎということも有り得ます。これは単純なチューニングの問題として、アウトを緩めてみれば良いだけなので確認も簡単です。 |