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Q:Uさんからの質問 99モデルのニール・ウェイブセイルを使っているのですが、指定テンションでダウンを引くとテンション過多になってしまいます。そうしたときのセッティングにおける目安、また指定以外のマストを使ったときのセッティング目安はどのように判断すればよいのでしょうか。 |
A:ウェイブセイルだからと言って特別なセッティングはありません。現在のウェイブでは、トリックを行う上でスピードという要素も重要視されているので、基本的にはbackNOのスピードのためのセッティングで説明している方法で判断できます。よくリーチがタイトなセッティングをしている人がいますが、それは昔のウェイブセイルの話で、現在のセイルでの適正セッティングはリーチが波打ったルーズな状態になるのが当たり前だと理解しておきましょう。 |
ウェイブセイル適正セッティング時のリーチ。上2本のバテン間のリーチは風を受けなければ波打った〔ダラダラな)状態。 |
そうは言っても、やはりレースセイルとウェイブセイルは違います。リーチのルーズさ(リーチが波打つ状況)を見ても、ウェイブセイルの方がタイト(張りがある状態)であるのは事実。その理由は、ウェイブセイルの方がレースセイルよりもツイストが少ないことにあります。レースセイルが「セイルをガッチリ引き込み続ける」のに対して、「トリックごとにセイルを動かし続ける」という使い方の違いが、そうしたデザイン的な違いを生み出しているわけです。 |
リーチ状況によるセッティングの見方としては、リーチが「ぴん」とするまで第1バテンを手で押したとき、バテンが逆反りするギリギリであること。バテンが逆反りしてもリーチがダラダラだったらダウン過多。 |
これは指定以外のマストを使用したときも同じです。指定以外のマストの場合、いかにマストの長さと硬さ(マストにIMCSもしくはMCSと表示された数値)が同じだとしても、マストごとに微妙にベンドカーブ(マストの曲がり方)が異なるので、セイルに記されたセッティング表示はアテにならなくなってしまいます。そのときこそ、自分の判断能力が大切になるということです。 ここまではダウンテンションに焦点を当てて説明しましたが、アウトテンションとの兼ね合いも重要です。その兼ね合いの中で自分に最適の適正セッティングを探すには、実際のセイリングにおけるフィーリングが大切なので、backNOのダウンとアウト改訂版を参考にいろいろと試してみてください。 |
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