Q：Uさんからの質問

バテンテンションがよくわかりません。少し緩い気がしたのでテンショナーを絞めたら今度はかけ過ぎたようで、マストにカムと擦れた痕がついてしまいました。そうこうしているうちに元のテンションを見失ってしまいました。適正なバテンテンションはどうやって判断したら良いのでしょうか？

A：バテンテンションは基本的に「できるだけ」強くします。するとカムセイルの場合、マストにカムとの擦れた痕がつきますが、これは普通のことなのであまり気にする必要はありません。ただ、マストスリーブ内に砂が入ったままだと、そこが余計に擦れてマストを痛める原因となるので注意してください。

では、「できるだけ強い」適正バテンテンションとはどのくらいなのか？それはバテンポケットとその付近のパネルのシワを見て判断します。注目点は以下の2点です。

バテンポケットの、特にドラフトカーブができるあたり（青丸部分/色のついているラフパネルと透明なメインパネルの境目あたり）にシワがまったくないこと。バテンポケットにシワがあるうちは、かなりテンションが弱い証拠です。

バテンポケット上下のメインパネル（黄色矢印部分）のシワが完全になくなること。バテンポケットのシワがなくなってもここにはシワが残るので、さらにこの部分のシワがなくなるまでテンションを強める。ちょうどシワがなくなったところがベストテンション。