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Q:Jさんからの質問 オーバーセイル時のウォータースタートについて。ウォーターを試みても板に上がった瞬間に前に飛ばされてしまいます。強風時はストラップに足を入れて、というような解説もありますが、イメージがつかめません。 |
A:オーバーのウォーターで前に飛ばされるのは、まだウォーターに熟練していない人にとっては常識的にある話です。 オーバー時のウォーターでまず気をつけるべきは、ベアさせずに(風に対して下った向きに向けず)行うことが重要。ベアするほど前に飛ばされやすく、逆にラフした向きであれば(セイルから風が抜けやすいため)飛ばされにくくなります。が、ラフした向きのウォーターはセイルから風が抜けやすい分だけ「上がりにくく」もなります。すなわち、「なるべくラフした向きで、ぎりぎりウォーターできる板の向き」の把握が重要ということ。ここを強く意識して練習してみてください。 加えて質問にある、ストラップに足を入れて行う方法。そのイメージを掴むには、無理無く乗れる範囲の強風セイリング中に、板を少しラフさせスローダウンし、両足をストラップに入れたままお尻から腰までを水に浸ける練習が効果的。止まって腰まで水に浸かり(このとき上半身は水の上、セイルは風をはらんだ状態)セミ・ウォータースタートで復帰する練習を繰り返すのです。上手くハマれば、前の手でマストを押し出しながら、後ろ足を少し引きつけるだけで復帰できます。最初は難しく感じても、板の向きに注意しながら繰り返し練習すれば、さほど時間をかけずにマスターできるでしょう。 その要領が掴めたなら、ストラップに足を入れてのウォーターのイメージもすでに理解できているはず。完沈からセイルを上げ、オーバーパワーに浮き上がろうとするセイルに体重を預けながら、再び沈まないぎりぎりラフさせた向きに板をキープし、両足をストラップに入れて、あとは練習と同じ要領です。 尚、当質問に関しては、2011年2月号のハイウインドでさらに詳しく解説予定。そちらもご覧ください。 |
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