アンダーでの上り 2

QMさんからの質問

アンダーでの上りを質問させてもらい、その回答を実践してまさしく目から鱗、それまでダメだったのが嘘のようにスムーズに上れるようになりました。そこで追加質問。ジャストやオーバーでもマスト寄りの加重で良いのでしょうか。その場合、進行方向の肩がアゴの下に入るようなフォームが調子良く感じるのですが、そんなイメージで良いのでしょうか。

Aクローズに関しては過去幾度か記しているので過去歴を参考にしてもらうとして、ここでは重心位置の基本について記しておきましょう。重心位置とは、頭の位置と理解するとわかりやすいでしょう。

アビームでは頭は両足のほぼ真ん中。

クォーターなどの下りでは頭は後ろ足の上。

クローズでは頭は前足の上。

言い換えると、下りでは重心が後ろ足に乗り、上りでは重心が前足に乗るということです。

ただしこれは風速によって多少調整され、オーバーになるほど頭が後ろに動くという傾向があります。すなわち、オーバーのクローズでは頭は前足の真上よりも少し後ろに(アビームに近く)位置し、オーバーのクォーターでの頭は後ろ足のさらに後ろに位置するということ。逆にアンダー時は、クローズでは頭を前足よりもさらに前にするつもりで大胆にマスト加重、クォーターでは後ろ足よりもややアビームに近く前寄りに調節すると走りがよりスムーズになります。

この重心位置は、板の走る向きを決めます。もし上りたいのに頭(重心)が両足の真ん中にあったとしたら、板は意に反してアビームへと向きを変えて走り出してしまいます。すなわち「上れない」ということになります。

アビームで頭を前足の上に位置させようとすると、アゴが前肩の上に乗るようなフォームになります。オーバーで頭がやや後ろめにあるときはそれほどでもありませんが、アンダーで大胆に重心を前に(頭を前に)するほど、前肩はアゴの下に潜り込むようになるはず。これはまさしく質問者のイメージそのままです。