Q：K.Aさんからの質問

ウェイブボードでの上りのコツを教えてください。オーバーでは問題無いのですが、アンダーやプレーニングぎりぎり、特にインサイドだとなかなか上れません。ボードはビルフット255、体重は87キロです。

A：ビルフットの255だと、たぶんボリュームは85〜86リッターだと思います（モデル年度によりますが）。体重87キロでこのボリュームは、アンダーのときは非常に辛いと思いますが、風が弱くても取りあえず浮いていて前に進める状況なら、上るのは不可能ではありません。

まずラフしすぎに注意しましょう。ラフしすぎるとどうしても止まります。そして止まっている間、潮流に流され続けるので、本人は一生懸命上っているつもりでも結果的に風下に流されて上れていないことになります。そうならないためには、ボードの芯にしっかり乗ってやること。足のポジションを工夫しながら、テイルが沈むでもノーズが沈むでもなく、ボード全体が均一に沈むような重心位置を確保することで、ボードの直進性を確保する必要があります。

次にベアしすぎに注意すること。これは良くあることですが、走らせようとして不必要にベアしてしまうという行為です。ベアしてしっかりプレーニングに入ることが出来、その後、勢いをつけて上ることができれば良いですが、せっかくベアしても走れずにいると、「ベアした分だけ下ってしまった」という余計なことをしたことになります。そうならないためには、そのブローでベアしたら自分がプレーニングできるのかどうかを見極めることが必要。もし見極めができないようだったり、ベアしても走れそうもない怪しいときは、無理にプレーニングしようとせず、ジクジクと上り続けて角度を稼ぐ方が得策です。

あとは波越えに細心の注意を払うことです。ひとつひとつの波越えを大切にする意識を持って、波に押されて流されないように波にノーズを合わせて、丁寧に丁寧にひとつひとつの波を越えてやることです。プレーニングの勢いがあればそれほど丁寧でなくても容易に上れるでしょうが、走りに勢いが無いときは、丁寧な動作の積み重ねがとても重要なことも覚えておいてください。