リスタートのウェイブボード

QD.Kさんからの質問

ウインド歴20数年ですが、時折海には出るものの、仕事やら子育てやらで忙しく以前通った御前崎ウェイブからは遠ざかっていました。そんな日々の中、若い頃の体重60キロが今では80キロオーバー。それでも再び御前崎へ行きたいとの思いが募り、4.0から5.0くらいで使う板を探しています。100リッターのフリースタイルウェイブは持っているのですが、御前崎で楽しめそうなレギュラーボードは今、どのくらいなのでしょうか。

A私事ですが、私も歳を重ねて質問者同様(ビールの飲み過ぎ?)で体重が増え、今では75キロに迫ろうかという勢い。で、使うウェイブボードは、4.0〜4.7で79リッターのウェイブ、同じ4.7コンディションでもガスティーでゲティングアウトが厄介なときや5.4を使う時は95リッターのフリーウェイブを愛用しています。

まずはサイズに関して。20年前であるなら、ジャンプの空中姿勢で操作しやすく、波に乗って良く動くサイズとして、御前崎で乗るなら60リッター台が常識とされていた時代かもしれません。しかし進化した今の板は、もっと大きくても暴れにくく、波乗りもスムーズなので、無理して当時と同じ小さなサイズを選ぶ必要はありません。実際のところ私も昔は72リッターを使っていましたが、今は79リッター。もうちょっと大きめの82リッターくらいでも良いかなぁと思っている昨今です。

次にフィンシステムに関して。今のウェイブボードはツイン(2枚フィン)、クアッド(4枚フィン)、スラスター(3枚フィン)で、昔のようなシングルは少ないです。その中でツインは、トップターンでテイルを流すスラッシュターンが楽しめますが、言い換えるとそれはテイルグリップが少ないということ。20年前だとシングルが主流だっただろうということと、20年の間、シングルフィンであるスラローム系でサンデーセイリングを楽しんでいたことを考え合わせるとテイルグリップがそこそこ確保できる板の方が使い勝手が良いだろうと思えるので、グリップが特徴的なツインは敬遠した方が賢明と思われます。比べてクアッドはグリップが保てますが、シングルに乗り親しんでいる質問者の事情を考えるなら、やはり一番適していそうなのはスラスターになるでしょう。

まとめてみましょう。4.0から5.0のセイルサイズで、ガスティーも含め、質問者の体重で御前崎を楽しめそうな板サイズ(ボリューム)は、80リッター台(82〜87リッターくらいが中心)。これは、弱風では100リッターの別板を使えるという前提での話です。

テイル形状は問いませんが、超ショートでテイル幅の広い(四角っぽい)アウトラインの波乗り専用は選択外としてオーソドックスなフォルムの板で、フィンシステムはスラスター。スラスターにコンプリートされるフィンは、サイドフィンにグリップを頼る分だけセンターフィンが短めなので、あえてサイドフィンを外し、センターフィンを25センチくらいの大きなサイズに付け替えるのも良いアイデアになりそうです。これならば、20年の時を飛び越えて、過去と今をリンクさせて御前崎へと再チャレンジしやすいと思います。