A：ターボはカムのあるレーシング系のセイルです。その性能を余さずに発揮するにはカーボン含有率75％のARCではちょっと役不足かもしれません。

中古とのことなのでその年式にもよりますが、昔のターボはカムがブームを挟んで上下、今のはブームの下に2個（サイズで違い有り）、そのどちらのモデルにも共通して言えることは、カチカチのレーシング形式で使うならSDMのカーボン100％（APEX PRO）がベスト、ただしそこまでを求めないなら（普通のレベルで軽快にプレーニングスピードを楽しみたいなら）カーボン90％のAPEX（SDM）が一番人気。

また、カムを変えなければなりませんが、RDM RED（カーボン100％）やRDM BLUE（カーボン90％）も人気のようです。そのRDMに関してもSDM同様、レース指向なら100％、レースでの勝利を重視するほどではありませんというなら90％の選択になるでしょう。

SDMかRDMの選択は、マストの耐用年数や耐久性が指針となるようです。それと忘れてはならないのが取り回しのしやすさ（体感的な軽さ）。これらを単純に公式化するなら、以下の3つが論点になるでしょう。

1）カーボン含有率が低いほど耐久性がある。

2）SDMよりもRDMの方が耐久性がある。

3）カムの返りや軽快な操作性を重視するならSDMよりもRDM。

この3つの公式から回答を導くと、また質問者が駆る板を考えると、選ぶべきマストは一番がAPEX90、2番がRDM BLUEになりそうです。

APEX PRO100やRDM RED100は必要無いと思われ（さらに上級を求めるならこれらになりますが）、ただしARC75では役不足であることが否定できません。

ARC75をすでに入手しているということなので、ここまでの解説とは逆説的にそのマストに合うセイルを探すとするならば、それはターボではなく、同社ならNCXになると思います。NCXは軽快な取り回しと、ノーカムながらも相当レベルのスピードが楽しめる優れたセイルだと（あくまで個人的に高く）評価しているので、またターボよりもARC75との相性が良いだろうという視点からも、ターボではなくNCXの選択が必然となりそうに思います。