A：65キロという体重を考えると131リッターは大きいかもしれません。そのボリュームを担保に安心して乗れますが、相応に上達すると、走りのキレがイマひとつ鈍いとか、バランスが良すぎるためにジャイブの上達が足踏みしてるなど、ちょっと物足りなく感じそうに思えます。

質問者の体重を考えるなら、110リッターから120リッターくらいの板に乗り換えたとしたら（買い足したとしたら）、最初こそプレーニングへの加速が難しいとか、ジャイブが回りすぎて難しいなどと感じるかもしれませんが、その違和感はすぐに通り過ぎて、131リッターでは体感出来なかった次のステージへ足を踏み入れることができるはず。それは今まで感じたことの無かったスピードであり、キレのあるジャイブであり、すなわち次の上達への入り口になること疑い無しということです。

近年の板は「雑誌のカタログ」に登場するメジャーブランドであることを「絶対条件」に、JPでもスターボードでも、さらには他のブランドでも、どれを選んでもハズレはありません。質問内容の少ない文面から察するに、そうしたメジャーブランドの板の中の、レーサーが使うトップ・スラロームボードではなく、俗に言うところのフリースラロームとかフリーライドを選べば、何等問題無く上達への階段を上って行けることでしょう。

どの板もハズレ無しとは言っても、それでもどれが良いか悩むところでしょう。その選択に一番良いのは試乗会で実際に試し乗りしてみること。試乗会で狙いのボリュームのすべての板に乗れることは有り得ませんが、乗れる機会が巡って来た板を「運命の出会い」と解釈し、風の強弱にかかわらず実際に乗って一番フィーリング（特にファーストインプレッション）が良く感じたのを選べば良いと思います。「なんて漠然とした！」と思うかもしれませんが、すべての板の情報を得てボード選びができる人など世界に皆無。誰もが「出会いがあって」「ファーストインプレッションで」決めるものです。そしてその答えに間違いが無かったとみんなが口を揃えます。逆に悩みすぎて自分では決め切れずに「誰かの意見で」選択してしまった人は、のちに後悔することが多々あります。

試乗会の機会に恵まれない場合は、今乗るカーブと同じブランドであるスターボードを選ぶのが良いでしょう。ボードにはブランドごとに、作り手の嗜好や癖みたいなものが少なからず反映されます。これはセイルも同じなのですが、仮に10年前のAというブランドの板に乗っているとして、同じ名前の、同じボリュームの板が今もあると仮定した場合、（もちろん今の方が性能が良いのは当たり前ですが）パッと乗り換えても違和感無く乗ることができます。でも10年前のAのブランドの板から今のBのブランドに乗り換えた場合、「しっくり」こないで乗りこなすのに戸惑うことも少なくありません。それでも時間をかけて乗りこなせれば良いですが、最終的に「この板は私に合わない」と諦めざるを得ない結果に辿り着くことさえも。こうした違和感は、実際に乗ってみればファーストインプレッションで真っ先に除外されるのですが、その機会が無いとしたらそれは叶いません。だとしたら、リスクを回避するという視点に立って、今乗るブランドと同じモノを選ぶことをオススメします。質問者の場合それはフツラになるだろうということです。

そのボリュームは、新品か中古かで違うし、また中古でも年度によって異なるので「これ」と示せませんが、115リッターを挟んで110から120リッターの間。出来れば115から120リッターの間。それが120ではなくて122だとしても許容範囲で、でも110ではなく108だとしたらちょっと小さするるだろうから、もうひとつサイズアップを考えて、となるでしょう。

手持ちのセイルサイズに関して。上記の板を選んだとして、その板にベストマッチは7.0になるでしょう。8.1は、そのセイル種類にもよりますが、もしかしたら少し「頭でっかち」に感じるかも（板に対してセイルが大き過ぎる）。また5.4もちょっとアンバランス差を感じるかもしれません（板に対してセイルが小さ過ぎる）。もし手持ちの131を今後も持ち続けるなら、8.1は131との組み合わせで、そして7.0が新規購入ボードとの組む合わせで、そして5.4は、まだ日の目を見ない97リッターと組み合わせたなら、たぶん最強の組み合わせセットが出来上がります。もし近々に115リッターあたりの板を手にして、それこそ10回も乗ったなら、今より一気に上達が見込めます。その技量をすれば97リッターへのトライも苦にならないはずだから、こうした最強の組み合わせで、さらなる上達へのショートカットが見込めそうです。そうして上達したならば、たぶんですが、今の131は使わなくなるでしょう。なぜなら上達したなら、新規購入の板（それが115リッターとして）に8.1を搭載しても使いこなせてしまうだろうからです。